はじめまして。私は2歳の子どもを渋谷区の保育園に通わせているママです。


放射能については全くの素人ですが、3月の震災以来、いつまでたっても沈静化しない原発・放射能のニュースから目が離せません。なぜなら、子どもは、
・ 細胞分裂が活発なため、成人よりも被曝の影響が大きい。
・ 特に幼児は、砂場で遊んだ手をそのまま口の中に持っていくことが多く、仮に砂に放射性物質が付着していると、内部被曝する危険性が高い。
といわれており、より慎重な対応が必要だからです。


しかし、そんな子どもの食べ物・飲み物、遊ぶ場所・・・どこまで安全なのか、どこまで気をつけたらよいのか、よくわからなくて、なんとなく不安な毎日が続いています。

 きっと私以外にも、
「うちの子、砂場で遊ばせて本当によいのかしら?」
「保育園・幼稚園・学校でいただいている牛乳や食べ物の産地はどこ?大丈夫なのかしら?」
とふと気になっても、
「そんなこと先生に質問したら、モンスターペアレントかしら?」
「こんな話をしたら、他のママ・パパに『気にしすぎよ』って笑われたり、むしろ敬遠されたりするのではないかしら?」
「家族や親戚に話してみたけれど『大丈夫だよ』と言われてしまったので、本当は不安だけれど、それ以上話ができなくなってしまった。」
・・・というママ・パパが、いらっしゃるのではないか?そう思って、請願を提出することを決意しました。


この不安の原因は何でしょうか?
私は、それは、「現状を認識するための正しい情報」が得られていないことにあると思います。


たとえば、私たちは、毎日、公的機関の発表する「モニタリングポスト」という計測器による大気中の放射線量の情報を得ることができますが、これは「ある決まった場所の、地面から数メートル上」で測ったデータであり、「私たちの子どもが毎日遊ぶ公園の砂場」の土壌にある放射性物質の量・濃度を測ってくれたものではありません。

そして、公表されるデータは「ヨウ素」「セシウム」などのγ線を発する放射性物質の濃度ということなのですが、それ以外(α・β線)の物質(核種)が存在するのか、しないのか、それも明らかではありません。(以上は5月時点の状況です)


ですから、公表される数値をみても
「うちの子どもが遊ぶ公園の土壌でも本当に同じ数値が出るのかな?」
「このデータには含まれない放射性物質がさらに降下していたりしないのかな?」
と考えてしまい、いまひとつ安心しきれないのではないでしょうか。


そこで、この不安を解消するために、まずは渋谷区に対して、子どもの遊び場となる校庭・公園の土壌の定期的・継続的な放射線量調査をお願いしたいと考えました。

また、内部被曝の危険を少しでも減らす為に、給食で使用する食材の放射線チェックを厳重に行い、原発事故以前と比べて放射性物質含有量が増加していると判断できる食材は、子どもの給食としては使用しないようにしたい、そのために何ができるのか、考えながら、できることからひとつひとつ、区や納入業者の方にお願いしたいと考えています。


私は「自分の子だけ特別扱いしてほしい」とか、「放射線汚染がよくわからなくて不安だから過剰に防衛したい」と思っているわけではありません。
正しい情報を入手して、放射線被曝から適切に防衛したい。

すべての子どもが将来も健康でいられるように正しく防衛してほしい。それだけなのです。


放射能はとても難しい話で、理解するためには、自分で調べたり、計算したり、理解しなくてはならないことが沢山出てくると思います。
それをするのはとても辛くて苦しくて、考えることから逃げ出したい、考えないで「きっと大丈夫だよ」って言っているほうがラクだ、と思ってしまうこともあるかもしれません。


でも、誰のためにそれをするのですか?未来ある私たちの子どものためですよね?
苦しくてもそれを忘れず、親として、社会の一員として、将来の日本を担う子どもたちの健康を守るために、私たち大人は、真実を知って悩み考えることから逃げてはいけないと思います。


その第一歩として、行政に「調査して正しい情報を公開する」ことを求めていこうと思ったのです。


渋谷区の保育園児ママ 大和田
他 保育園・幼稚園・小学校児保護者有志
&お子さんはいらっしゃらなくてもこの心配を共有いただけている方々